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先 生 の 選 び 方

 バイオリンを勉強していく上で、良い先生に習うというのは、とても大事なことです。 時には一生を左右されることさえあります。 たまたま近くに良い先生が住んでいて、その先生に教えてもらうことができたために、 プロの演奏家になってしまったという人も数多いと思います。

 とは言っても、良い先生を見つけるのは大変なことです。 良い先生に巡り会えるかどうかというのは、ほとんど運といってもいいかもしれません。 大都市に住んでいるならまだよいのですが、小さな町ですとバイオリンの先生は、 ピアノの先生などに比べるとずいぶん少ないですね。 習う方で先生を選ぶというのは、なかなか難しいでしょう。 大人だったら遠くまで出かけていくこともできますが、子どもの場合は遠距離の通学が負担になることもあります。

 音楽大学のバイオリン科からは、全国的に見れば、毎年何百人という人が卒業していますから、 こまめに探してみると、以外と近くに見つかるかもしれませんよ。 インターネットなどもおおいに利用するべきでしょう。NTTのタウンページとか、地域の情報紙もこまめにチェックしてください。 音楽教室の宣伝が、よく掲載されています。

 バイオリンを習うには、演奏家や音楽大学の先生などに師事する方法と、音楽教室で習う方法に分けられます。

 演奏家や、音大の先生の場合、紹介者がいないとレッスンしてもらえないことがありますので、 しかるべき紹介者を立てて、お願いするのがよいでしょう。 しかし名演奏家が、必ずしもよい教師とは限りません。演奏するということと教えるということはまったく違うことです。

 特に小さい子どもにバイオリンを教える場合、先生は忍耐強くなければなりません。 気紛れな子どもをバイオリンの練習に向けさせるのは至難の業です。 それができる演奏家もいますが、全然できない人もいます。 でもそれはその演奏家が悪いのではありません。演奏家には子どもをうまく扱う、という能力は必要ないのです。 こういう人は上級者を教えるのに向いているかもしれませんが、 アマチュアの初心者や子どもを教えるのには向いていないでしょう。

 音楽教室の場合は、広く一般的に生徒を募集していますから、入会に関する制約は少ないようです。 音楽教室でも多くの場合、先生と生徒1対1の個人レッスンですが、 グループレッスンを行っているところもあります。

 個人レッスンの場合は、その人に一番合った方法できめ細かな指導を受けられるます。 グループレッスンでは、生徒さん同士で助け合ったり、刺激しあいながら勉強していくことができます。 それぞれの長所を考えてどちらの形態にするか選んでください。

 音楽教室を選ぶ場合、一番信用できるのは、口コミ情報です。 現在、その教室でレッスンを受けている、あるいは以前レッスンを受けていた人から話を聞ければ、一番よいでしょう。 レッスンの見学させてくれたり、体験レッスンを行っている教室もありますので、これを利用するのもいいかと思います。 音楽教室の発表会も各所で頻繁に行われていますから、それを聴きに行くのもよいでしょう。 発表会の情報は、ホールの催し物案内や、ホームページで調べることができます。

いい先生に巡り会えますように・・・